ジジ奇跡の生還
2009年 02月 17日
2006年の終わり頃、私の大学の試験勉強真っ最中にうちのジジがタイの両親のアパートからいなくなってしまったというニュースをききました。当時のアパートは28階。よくベランダの手すりに上って下を見ていたから、あやまって落ちたのではないかと言われてこっちはこっちで勉強が手に入らない..
下にいって周りを探しに行っても遺体は見つからないし、どうしたことかと...でも他の住人によるとやけに猫の声が聞こえたという証言もある中、野良猫は多いからそれだけじゃ頼りにならないので結局どこいったのか分からず。
トトはトトでいきなり一匹だけになってしまい、よく鳴く始末。私はカナダにいるし、私がいれば一緒にいてあげるのになぁと辛く思った事さえあります。何よりも、ジジの死が確認できないと言えど、もし死んでいたら..と思ったら苦しんで死んじゃったのかな、とかせめて即死で苦しまずにいけたといいな、とか涙が止まらない日々が続きました友達に冗談まじりで「まあ、ただのペットじゃん」と言われましたがこの気持ちは家族であるペットを飼っている人じゃないと分からないんじゃないかと思います。
そしてやっとの冬休み。クリスマスのちょっと前にタイに到着。でも帰ってもトトしかいない。ずいぶん会ってなかった私のことももちろん覚えていて、でも最後に会ったときより明らかに鳴く声が寂しそうで鳴く回数も多い...母とも「ジジがいたらねぇ」と言いながら、私も内心どこかでせめて生きていてくれたら...と密かに思っていました。でもその時点でもう3週間以上たっていたのでほとんど望みはもっていませんでした。
けど次の日、母が仕事に出かける前に下のフロントのオフィスから電話が...そしたらなんとジジが23階で見つかったというのです!「ええええ〜〜〜〜〜〜〜??」と半信半疑で23階におりてみてみると、23階の小部屋の掃除をしようとしていたらしい掃除婦さんが泣いている...内心どきっとして最悪の事態を覚悟していましたが、電話で話した母は「good news!!」と言われていたので母はとにかくジジは生きている事を確かめる事に...その小部屋に入って空きベッドの下を見てみると怖がっている、ガリガリのジジが声を枯らして鳴いていました。掃除婦さんは思いもよらない所で怖がっている凶暴化(?)してる猫に遭遇してしまったので泣いていたそうです。本当に申し訳ない...
でも生きてる!!!!!!!!!!!
でも何人もの人に囲まれて怖がっており、なかなか外には出てきてくれません。私も1年ぶりくらいだったのでもし忘れられてたらどうしようといこともあり、落ち着いて「ジジ〜おいで」と呼びかけていました。手早く母が餌を少し盛って私がジジの近くに皿を置くと目を細めて一時全員部屋から退散してる間に食べました(本当は絶食状態だった後に急に餌をあげない方がいいと言われたのですがその時はとにかく早く保護したかったんです...)。そして籠をもってきてなんとか保護成功!
無事アパートに連れて帰りました。私と母は涙ボロボロです。アパートの管理人さんや掃除婦さんなど、協力してくださった方は沢山いました。皆さんに本当に感謝です。どうやってアパート抜け出したのかというと、多分すぐ下の階にお庭があるので、ベランダの手すりをつたっているうちに庭におりてしまったのだろうということです。ジジとトトはどちらもすぐに物音などにびっくりするので、多分ビクビクしているうちに逃げ回って、まだ誰も住んでいない23階の空き部屋に入り込んでしまい、あの小部屋を掃除していた人がジジがいるのを知らずに(当たり前ですけど)閉めてしまったのではないか....トイレがあるので多分トイレの水と虫か何かを捕まえて今まで生き延びてきたんでしょう。でも日差しの暑いタイ...23日間も暑い部屋に閉じ込められて辛かっただろうに...
さて、帰ってきたジジは籠から出てしばらく匂いをかいでいましたが、すぐに私の腕にすりよってきました。トトはびっくりした顔をしていましたが、状況を理解していない様子...近づいてくるとジジが八つ当たりなのか、トトに攻撃。「ふしゃあああああああっ」と猫パンチを食らわせていました。もちろんそんな深刻な怒り方ではありませんでしたが、「何よ!アンタだけ丸々太って!私が
どんな目にあったのか分かってるのぉっ??」という怒り方だったのではないかと、今では家族の中で笑い話になってます。声はガラガラで、結構もとの声に戻るのに時間がかかりました。
とにかく水も餌も与え、私はでかける予定でしたがもちろん家に残る事にしました。母は安心してそのまま仕事場へ。やっぱり3週間以上も一人ぼっちで寂しかっただろうに...餌を少しずつ食べては私のそばにきてくっついてきました。あまり体によくないのでガツガツ食べてしまうのではないかと心配でしたが、ゆっくり自分のペースで少しずつ餌を食べていました。
無事生還して30分ほど後の写真です。
私が動いていたせいもありますが、色々動き回ったあげく、やっと落ち着いて眠そうにしていました
少しずつ餌を食べている姿です...今この写真みてもその時のこと思い出して涙でそうです。一見変わりないように見えますが、やっぱり3週間ほどほぼ水だけで生き延びたので結構ガリガリです...↓
脚の骨が目立つほどやせてしまっていました。
でも本当によく帰ってきてくれました
これは最高に幸せなクリスマスプレゼントでした。もうジジが帰ってきただけで一生クリスマスプレゼントなんていらない!と断言できます。
....残念ながらこの時からジジとトトはあまりべた〜〜と以前の様にはくっつかなくなりました最近送ってくれた母の写真では一緒に寝そべってるところもあるので、次会う時は2匹の仲良い所を見たいです。
下にいって周りを探しに行っても遺体は見つからないし、どうしたことかと...でも他の住人によるとやけに猫の声が聞こえたという証言もある中、野良猫は多いからそれだけじゃ頼りにならないので結局どこいったのか分からず。
トトはトトでいきなり一匹だけになってしまい、よく鳴く始末。私はカナダにいるし、私がいれば一緒にいてあげるのになぁと辛く思った事さえあります。何よりも、ジジの死が確認できないと言えど、もし死んでいたら..と思ったら苦しんで死んじゃったのかな、とかせめて即死で苦しまずにいけたといいな、とか涙が止まらない日々が続きました友達に冗談まじりで「まあ、ただのペットじゃん」と言われましたがこの気持ちは家族であるペットを飼っている人じゃないと分からないんじゃないかと思います。
そしてやっとの冬休み。クリスマスのちょっと前にタイに到着。でも帰ってもトトしかいない。ずいぶん会ってなかった私のことももちろん覚えていて、でも最後に会ったときより明らかに鳴く声が寂しそうで鳴く回数も多い...母とも「ジジがいたらねぇ」と言いながら、私も内心どこかでせめて生きていてくれたら...と密かに思っていました。でもその時点でもう3週間以上たっていたのでほとんど望みはもっていませんでした。
けど次の日、母が仕事に出かける前に下のフロントのオフィスから電話が...そしたらなんとジジが23階で見つかったというのです!「ええええ〜〜〜〜〜〜〜??」と半信半疑で23階におりてみてみると、23階の小部屋の掃除をしようとしていたらしい掃除婦さんが泣いている...内心どきっとして最悪の事態を覚悟していましたが、電話で話した母は「good news!!」と言われていたので母はとにかくジジは生きている事を確かめる事に...その小部屋に入って空きベッドの下を見てみると怖がっている、ガリガリのジジが声を枯らして鳴いていました。掃除婦さんは思いもよらない所で怖がっている凶暴化(?)してる猫に遭遇してしまったので泣いていたそうです。本当に申し訳ない...
でも生きてる!!!!!!!!!!!
でも何人もの人に囲まれて怖がっており、なかなか外には出てきてくれません。私も1年ぶりくらいだったのでもし忘れられてたらどうしようといこともあり、落ち着いて「ジジ〜おいで」と呼びかけていました。手早く母が餌を少し盛って私がジジの近くに皿を置くと目を細めて一時全員部屋から退散してる間に食べました(本当は絶食状態だった後に急に餌をあげない方がいいと言われたのですがその時はとにかく早く保護したかったんです...)。そして籠をもってきてなんとか保護成功!
無事アパートに連れて帰りました。私と母は涙ボロボロです。アパートの管理人さんや掃除婦さんなど、協力してくださった方は沢山いました。皆さんに本当に感謝です。どうやってアパート抜け出したのかというと、多分すぐ下の階にお庭があるので、ベランダの手すりをつたっているうちに庭におりてしまったのだろうということです。ジジとトトはどちらもすぐに物音などにびっくりするので、多分ビクビクしているうちに逃げ回って、まだ誰も住んでいない23階の空き部屋に入り込んでしまい、あの小部屋を掃除していた人がジジがいるのを知らずに(当たり前ですけど)閉めてしまったのではないか....トイレがあるので多分トイレの水と虫か何かを捕まえて今まで生き延びてきたんでしょう。でも日差しの暑いタイ...23日間も暑い部屋に閉じ込められて辛かっただろうに...
さて、帰ってきたジジは籠から出てしばらく匂いをかいでいましたが、すぐに私の腕にすりよってきました。トトはびっくりした顔をしていましたが、状況を理解していない様子...近づいてくるとジジが八つ当たりなのか、トトに攻撃。「ふしゃあああああああっ」と猫パンチを食らわせていました。もちろんそんな深刻な怒り方ではありませんでしたが、「何よ!アンタだけ丸々太って!私が
どんな目にあったのか分かってるのぉっ??」という怒り方だったのではないかと、今では家族の中で笑い話になってます。声はガラガラで、結構もとの声に戻るのに時間がかかりました。
とにかく水も餌も与え、私はでかける予定でしたがもちろん家に残る事にしました。母は安心してそのまま仕事場へ。やっぱり3週間以上も一人ぼっちで寂しかっただろうに...餌を少しずつ食べては私のそばにきてくっついてきました。あまり体によくないのでガツガツ食べてしまうのではないかと心配でしたが、ゆっくり自分のペースで少しずつ餌を食べていました。
無事生還して30分ほど後の写真です。
私が動いていたせいもありますが、色々動き回ったあげく、やっと落ち着いて眠そうにしていました
少しずつ餌を食べている姿です...今この写真みてもその時のこと思い出して涙でそうです。一見変わりないように見えますが、やっぱり3週間ほどほぼ水だけで生き延びたので結構ガリガリです...↓
脚の骨が目立つほどやせてしまっていました。
でも本当によく帰ってきてくれました
これは最高に幸せなクリスマスプレゼントでした。もうジジが帰ってきただけで一生クリスマスプレゼントなんていらない!と断言できます。
....残念ながらこの時からジジとトトはあまりべた〜〜と以前の様にはくっつかなくなりました最近送ってくれた母の写真では一緒に寝そべってるところもあるので、次会う時は2匹の仲良い所を見たいです。
# by gigitoto | 2009-02-17 17:16 | ジジ